客室乗務員の平均年収・給与とは?【元CAが解説】

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・客室乗務員の平均年収や年収事情を知りたい
・客室乗務員になりたい

という方に向けて客室乗務員の平均年収・年収事情をご紹介します!

吉川純子
元客室乗務員
吉川純子 元客室乗務員

このような方に向けてこの記事では、10年間客室乗務員として働いてきた筆者が、客室乗務員の平均年収について解説していきます!

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吉川純子

看護学校卒業後、看護師として総合病院に就職。整形外科病棟で5年勤務後に退職。オーストラリアで1年間ワーキングホリデーを経験する。その後、航空会社に就職。客室乗務員として主に国内線に10年間乗務。様々なPRイベントへの参加やチャーターフライトに乗務。インストラクターとしてOJT生など後輩指導を担当。営業部へ異動となり、法人営業も経験する。現在は過去の経験を元に株式会社かけるで事務職・デスクワーク専門のキャリアアドバイザーとして活動。【保有資格】看護師免許、実用英語技能検定2級

客室乗務員の平均年収

客室乗務員の年収は、約567.7万円(出典:令和4年賃金構造基本統計調査)となっており平均的には少し高いと言えます。深夜労働手当、出張先での滞在費などの手当が充実しているため、フライトした分給だけ給料がもらえるという会社が多いです。

航空会社による給料には違いとしては、国内大手の航空会社ではボーナスが支給されますが、LCCやハイブリットエアラインなどの航空会社は業績によりボーナスが支給されないこともあり、国内大手航空会社とでは年収に差が見られます。

吉川純子
元客室乗務員
吉川純子 元客室乗務員

ちなみに客室乗務員は学歴にあまり左右されない仕事です。会社により専門卒以上や大卒以上など応募資格が異なりますが、入社するとほぼ同じ年収であり生涯賃金にあまり差はないでしょう。

吉川純子
元客室乗務員
吉川純子 元客室乗務員

次は、令和4年賃金構造基本統計調査に基づき客室乗務員の年代別平均年収を紹介していきます!

20代客室乗務員の平均年収

20代前半の客室乗務員の平均年収は299.7万円、20代後半の客室乗務員の平均年収は 370.6万円となっています。客室乗務員の給料は基本的に「基本給+フライト手当+諸手当」という会社が多いです。

入社後は客室乗務員になるための訓練を2〜3ヶ月程行いますが、訓練中はフライト手当やパーディアム(出張先での滞在費・食事代手当)などがないため、月に十数万円程とかなり低いです。

訓練を終え客室乗務員として飛び始めるとフライト手当や深夜手当、パーディアムなど各種手当てがつくため、月収20万円以上になります。会社にもよりますが、乗務時間が長く宿泊が多いほどフライト手当やパーディアムが増えるため、給料は上がります。

吉川純子
元客室乗務員
吉川純子 元客室乗務員

外資系エアラインは年齢制限を設けている会社が多いため、20代のうちに日系から外資へ転職するCAも多く、給料が安定しないのも20代の特徴です。

30代客室乗務員の平均年収

30代前半の客室乗務員の平均年収は437.8万円、30代後半の平均年収は524.2万円となっています。国際線乗務や客室の責任者になったり、インストラクターになるなど役割が増える頃なので各種手当がつき、給料が増えていきます。

しかし、30代になると結婚や出産などのライフステージの変化があるタイミングです。長期間家を空けることが多い職業のため仕事と家庭との両立が難しいと感じる人も多く、退職や転職する人も増えます。家族の協力を得て育休あけで復帰する人もいますが、日帰りのみのフライトやステイ数を減らすなどで独身の客室乗務員と年収の差が出てきます。

吉川純子
元客室乗務員
吉川純子 元客室乗務員

30代は様々な路線を飛び、経験を積んでいる頃です。また、航空業界は一社で定年まで勤めるよりも、何社か経験するというCAも少ないことから30代でも同業他社への転職も多いです。

40代客室乗務員の平均年収

40代前半の客室乗務員の平均年収は563.5万円、40代後半の平均年収は588.3万円となっています。

様々な経験を積んで能力の高い人や向上心のある人は、教官になったり管理職になるなど、責任のある職務に就く人が多い時期です。教官や管理職になるとフライトが大幅に減りますが、フライトしなくても最低限のフライト手当が保障されているため、地上勤務が多くても給料に影響が出ることはありません。

地上勤務では学校や企業などで講演会を行ったり、CAのスケジュール管理など裏方の仕事に回ることも増え、仕事の幅が広がります。そのためフライトしている時よりも、業務時間が長くなり残業や業務負担も増えてくる年代と言えるでしょう。

吉川純子
元客室乗務員
吉川純子 元客室乗務員

体力仕事であり年齢があがるにつれ、現役で飛ぶ人は減っていく傾向にあります。年齢により乗務時間を選択できる会社もあります。

50代客室乗務員の平均年収

50代前半の客室乗務員の平均年収は582.2万円、50代後半の平均年収は587.7万円となっています。給料は40代の頃と比べてほぼ横ばいになり、あまり給料はあがらない傾向にあります。

50代になると管理職として地上勤務をすることが多く、一般客室乗務員の管理に加え、安全業務や社内規定の管理等、業務を並行してかけ持ちすることもあります。40代で行っていた講演会やメディア対応での経験も増え、マナー講座などの講師業の依頼も増える場合もあります。

また国際線のファーストクラスでの責任者として乗務をするため、かなり経験が豊富になります。子育ても落ち着き仕事に集中できる時期でもあり、接客のプロとして幅広く活躍することも可能になってくる年代と言えます。

吉川純子
元客室乗務員
吉川純子 元客室乗務員

会社により路線やサービスが異なるためどのようなキャリアプランを経験したいのか、考えて行動したほうがよいでしょう。

客室乗務員・CAの平均年収まとめ

吉川純子
元客室乗務員
吉川純子 元客室乗務員

本記事で紹介してきた内容をまとめたので参考にしてもらえればと思います!

客室乗務員・CAの平均年収

客室乗務員の平均年収:567.7万円

20代前半:299.7万円、20代後半:370.6万円

30代前半:437.8万円、30代後半:524.2万円

40代前半:563.5万円、40代後半:588.3万円

50代前半:582.2万円、40代後半:587.7万円

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